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2017/10/24 08:30

ウサギ、カニ、人間…世界各地で違う月の影の見え方

  
ウサギ、カニ、人間…世界各地で違う月の影の見え方

お月見といえばススキにお団子。そして主役となるのが秋の夜空に輝くきれいな月ですが、日本では昔から月にはウサギが住んでいるという伝説があります。

それは、月の模様、影の見え方が「餅をつくウサギ」に見えるからという理由が大きいのですが、これは世界共通ではなく、国や地域によって、イメージされるものがそれぞれ異なるのです。

今回は、世界各地の月伝説の内容を探ってみましょう。

アジアの人々はウサギに見える

月の影をウサギに見立てているのは日本だけではなく、韓国や中国なども同じで、アジア地域の特徴とも言えます。

そもそも月の影=ウサギが結びついたのは、自分のために自ら火の中に飛び込んで食料となったウサギを帝釈天(梵名インドラ)が哀れんで月にまつったというインド話がルーツになっているとも言われているので、アジア地域にはウサギのイメージが定着しているのでしょう。

ただ、日本では「餅をつくウサギ」なのに対し、他のアジア地域では「薬草を作っているウサギ」だと認識されていることも多いようです。

その国の文化によって、イメージされる内容に少し違いが出てきているようですね。

中国では、月のウサギ=不老不死の物語をイメージする人も多く、様々な言い伝えが残されています。

・月の白ウサギは、月に住む仙女のために不老不死の薬を作っている
・不老不死の薬を飲んだ女性が、夫を残して月に昇り天女となり、一人寂しく地上を想っている
・夫が持っていた不老不死の薬を、独り占めするために盗んで月に逃げ込んだ妻が、ヒキガエルにされた

このように、様々なタイプの言い伝えがありますが、中国において、月と不老不死は密接なつながりがあることが分かります。

天女や仙女、月に昇る…こういった点を見ていると、日本の「竹取物語(かぐや姫)」のルーツも感じることができますね。

○○をする男性(女性)の場合も

○○をする男性(女性)の場合も

続いてアジア以外の国に目を向けてみましょう。
ベトナムでは「木の下で休む男」だと言われているそうです。

森に暮らすある男性は、毎日仕事の後で、1本の木のそばでゆっくりとくつろぐのが日課でした。その木は薬草の木でもあり、その下で休むと一日の疲れがとれていくのを感じていました。

男性はその木をとても大切にし、毎日きれいな水を与え、妻にも扱い方について細かく注意をしていました。

しかしある日、妻が間違えてその木の根元にゴミを捨ててしまいました。
するとその木が、いきなりぐんぐんと大きく伸び始めたのです。

仕事から帰ってきた男がそれを見て驚き、思わずその木に飛びついたところ、男をしがみつかせたまま、木は月まで伸びていってしまいました。

何だかスケールの大きな話ですが、有名なジャックと豆の木をイメージさせるような展開になっていますね。

また、ローマ神話がもとになった「カボチャを食べる男」という物語も存在します。

月はカボチャでできていて、神の怒りに触れて月へ追放された男が住んでいる。
その男はカボチャを食べるという罰を課せられていて、一生懸命に食べているため月が欠けていく。

食べ終わると神様が月を元に戻してしまうので、また食べ続けなければいけない…
ヨーロッパの神話における罰は、こうした永遠に繰り返されるものが多いのも特徴的だと言えます。

模様や影だけではなく、月の満ち欠けと紐づけられている点も、面白いですね。

様々な物語に気持ちを巡らせてみよう

様々な物語に気持ちを巡らせてみよう

ヨーロッパの地域には、紹介したローマ神話の物語以外にも様々な説が存在します。

東ヨーロッパ:横から見た女性の顔
南ヨーロッパ:はさみの大きなカニ
北ヨーロッパ:本を読む老婦
ギリシャ:銀の馬車に乗るセレーヌ(ギリシャ神話の月の女神)
ドイツ:薪を担ぐ男性

その他の地域においても、アラビアでは吠えるライオン、インドネシアでは編み物をする女性など、とにかく様々な見方をされている月の影。

月の自転と公転の周期は同じであるため、地球から見えている月の面は常に同じ。それなのに、世界各国でこうも捉え方が違うのは、非常に興味深いですね。

普段忙しく過ごしていると、なかなか空を見上げる機会はないかもしれません。
しかし、秋から冬にかけての季節は空気が澄み、星や月がきれいに見える時期。ふとした息抜きがてら、月を見上げてみてくださいね。

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