NaturallyロゴNaturallyロゴ

“自然”と“キレイ”にこだわる女性のための情報サイト

2017/06/29 14:50

織姫と彦星の話はロマンチックじゃなかった?七夕の歴史を探ってみよう

  
織姫と彦星の話はロマンチックじゃなかった?七夕の歴史を探ってみよう

日本には古くから伝わる風習や行事がありますが、その代表的なもののひとつに「七夕」があります。
7月7日は「年に一度だけ織姫と彦星が会える日」ということを知らない人は恐らくいないでしょう。
しかし、その伝説や風習はどこから発祥したのか、それを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は織姫と彦星の話を中心に、七夕の由来や歴史を探っていきたいと思います。

七夕の発祥地、中国に伝わる男女の説話

七夕は五節句(人日の節句 上巳の節句 端午の節句 七夕の節句 重陽の節句)のひとつであり、元々は中国の行事であったものが奈良時代に日本に伝わってきました。
中国における七夕は、針仕事をする女性の技術の上達を願う乞巧奠(きこうでん)の意味合いが強く、それが日本古来の豊作を祖霊に祈る祭り(現在のお盆)と複合され、日本独自の七夕文化が形成されていったようです。

では七夕と言えば欠かすことのできない存在である「織姫と彦星」はどのように生まれたのでしょうか。
こちらも元々は、中国に古くから伝わる説話「牽牛と織女(けんぎゅうとしょくじょ)」に出てくる男女がモデルになっていると言われています。
実在した人物はおらず、あくまでも想像上の人物、ということですね。

「牽牛と織女」の物語の内容は、以下の通り。

天の川のほとりに、天帝の娘で“織女”と呼ばれる美しい女がおり、天を支配している父天帝の言いつけをよく守り、毎日機織りを頑張っていました。
父天帝は良く頑張ってくれる織女に感心していましたが、恋をする暇もないのを不憫に感じ、天の川の対岸に住んでいる働き者の“牽牛”という牛飼いの青年と結婚させることにしました。

すると、織女は牽牛にすっかり夢中となり、仕事である機織りさえ疎かにするようになってしまいました。
これを見た父天帝は腹を立て、2人を別居させて、織女には天職である機織りをやるように命令しました。
更に、それでは終わらずにもう一つ条件が与えられました。
それが、「心を入れ替えて一生懸命仕事をするなら1年に1度、7月7日の夜に牽牛と会うことを許してやろう。」というものだったのです。

いかがでしょうか?
愛し合っている二人が年に一度しか会えないなんて…と切なく感じて、より七夕にロマンチックな気分になるか、やるべきことをやってなかった織女が悪い、全て自業自得だ…と冷めた目で見てしまうかは、あなた次第。

それでも七夕は、願い事を書いて空に届くよう祈る日。
出来るだけ前向きに捉えたいところです。

それまで機織りだけに人生を費やしてきた織女が、牽牛に出会ったことで愛し愛される喜びを知った…そう考えることができれば、やはりロマンチックな要素が強いように感じるのではないでしょうか。

日本における七夕文化とは?

七夕のピークの時間帯は、7日の夜ではないことを知っていますか?
天頂付近に主要な星が上り、天の川、牽牛星、織女星の三つが最も見頃になる時間帯は、実は7月7日のAM1時頃、つまり6日の深夜とも呼べる時間帯なのです。
そのため、古くから受け継がれる七夕に関係する神事はこの時間帯に行われることが多いです。

全国的な風習としては、短冊に願い事を書いて笹に飾ることはあまりにも有名だと言えますね。
この風習は江戸時代から始まったもので、日本以外では見られません。
織姫と彦星の物語を知っていれば納得できるかと思いますが、短冊に書く願い事でよりご利益があるのは「芸事」「習い事」に関することだと言われています。

また、日本各地で行われる「七夕まつり」の中でもかなり有名なのが、仙台と言えるでしょう。
仙台では、伊達政宗が婦女に対する文化向上の目的で七夕を奨励したため、藩政時代から武家・町人ともに年中行事として各戸の軒先に笹飾りを出していました。

しかし、明治以降だんだんとこの風習は廃れ、第一次世界大戦後の不景気以降はますます人々に忘れ去られていきました。
このような事態を憂えた商店街の有志により、1927年に大規模な飾りつけで七夕祭りを復活させたところ、多くの人で賑わったことから、大きな集客イベントとして現在まで発展し続けています。


ここまでで分かるように、七夕の発祥は中国ですが、日本に伝わって以降は独自の風習を形成し、さらにそれぞれの地域でも異なる発展をしてきました。
想いが空に届きますように、と願いを込める七夕の日。
普段忙しく過ごしていると、なかなか空を見上げることもないですから、今年の七夕ではぜひ一呼吸ついて空を見上げる時間を作ってみてくださいね。

ページトップボタン